「矯正治療をするとどれくらい変わるの?」「治療前後の比較が見たい!」
矯正治療前後で口腔内や口元がどれくらい変化するのかを知りたいという意見がありましたので、ブログという形で症例解説をしていこうと思います。
今回ご紹介するのは、30代男性の症例です。
※院長自身が治療しましたが当院での治療ではないため、使用している装置は当院で取り扱っているものと異なります。
治療開始時
顔貌写真
口腔内写真
年齢
30代男性
主訴(患者様のお悩み)
歯のデコボコを全体的に綺麗にしたい
診断
骨格性下顎前突傾向(骨格的な受け口傾向)
叢生(前歯部のスペース不足)
上下顎側切歯クロスバイト(部分受け口)
治療方針
上下顎第一小臼歯 計4本抜歯
使用装置
表側矯正装置
Nanceホールディングアーチ(上顎大臼歯の固定装置)
治療期間の目安:約2年半~3年(保定期間を除いた期間)
治療終了時
顔貌写真
口腔内写真
治療結果
口元の突出感が改善
歯列のデコボコが改善
奥歯・前歯共に咬み合わせが安定
治療費(調整料含めて)
総額:約91万円
治療期間
治療開始:2021年9月
治療終了:2024年3月
動的治療期間:2年6か月
患者様は歯のデコボコが数年前より気になっており、相談の段階で抜歯矯正による治療を望まれていました。
デコボコの量、前歯の咬み合わせ、口元の突出感を全て考慮した上で抜歯本数は上下顎左右側で小臼歯1本ずつ抜歯しました。
下顎左側犬歯の捻じれが強く、ゴムで引っ張って捻じれを解こうとしましたが動きが悪くなかなか改善しませんでした。
その際、当院でも取り扱っている疼痛緩和レーザーを当てたところ次回の調整までの間に捻じれは完全に解けていました。
疼痛緩和効果に加えて歯の移動促進効果が期待できるため、レーザーのおかげで治療期間短縮に繋がったことを覚えています。
30代で男性ということもあり、骨が丈夫で固く歯の移動の妨げになっていた可能性もあります。
本人は治療後の歯並びに満足しており、治療前は控えめだった笑顔が治療後は無意識に自然な笑顔になっていました。
しかし、ブラケット装置を外して安心してしまったのか保定装置の使用を忘れることが多く、現在では後戻りしている箇所があります…。 高い治療費をかけてしっかり治療しても、保定装置の使用を怠るとせっかくの治療費が無駄になってしまいます。 当院の保定装置は固定式と着脱式の両方を使用することで、着脱式の保定装置を少しの間忘れてしまっても後戻りのリスクを軽減することができます。 これは後戻りの原因を全て患者様負担にしたくないと考えたからですが、着脱式の保定装置を全く使用していないと固定式を併用しても必ず後戻りはします。 後戻りが起こると別途装置を装着することが多く、装置代や調整料が追加でかかってしまいますので、主治医から説明された使用時間を守り、正しく保定装置を使用することを心がけましょう。 |