ホワイトニング
目次
ホワイトニングとは

ホワイトニングは、漂白剤(過酸化水素/過酸化尿素)がエナメル質表面の被膜を除去しつつ、象牙質まで拡散して着色因子を分解・無色化する歯科医療です。
方法は歯科医院で行う「オフィス」、自宅で行う「ホーム」、両者併用の「デュアル」、失活歯に対する「ウォーキングブリーチ」に大別され、それぞれ長所短所があります。
当院で取り扱うホワイトニングジェルパックは「ホーム」タイプのものです。
ホワイトニングジェルパックについて
DENNOVATEのホワイトニングジェルパックは、歯科医師が処方するシート状の在宅用ホワイトニングシートです。
口腔内温度で柔らかくなり歯面に密着、唾液で薬剤が薄まりにくい構造で、液漏れを抑えつつ薬剤濃度を保って作用します。常温保管が可能で取り回しが良いのが特長です。
ホワイトニングジェルパックの特徴
- マウスピース不要のシート設計で、凹凸を埋めるように均一密着。
- 唾液で希釈されにくい特殊層により有効濃度を保って作用します。
- 薬剤が口腔内へ漏れにくい安全設計になっています。
- 歯科医院でのみ取り扱える漂白剤・過酸化水素を国内最大濃度である6%配合しています。
- 最大3年間常温で保管ができ、携帯や管理が容易です。
こんな方におすすめ
加齢による黄ばみ、外因性ステイン、軽度のフッ素症、軽症のテトラサイクリン変色(F1–F2)などは適応になります。歯を白くしたいとお考えの方はもちろん、お子様の矯正治療中にお家の方に指導することも可能です。また、矯正治療後の保定治療中の患者様も保定装置と併用する前提ですが対象となります。
どれくらいの使用で
理想の白さになれるか
効果が出る方は1回の使用でも実感を感じられます。最大10日の使用を目安とし、それまでの間に理想の白さになった場合、使用を一旦中止します。
効果の持続性
効果は約3~6か月持続すると言われています。持続期間は変色の原因・程度、歯質・清掃状態、飲食習慣(着色・酸性飲料の摂取頻度)やセルフケアにより左右されます。定期的に当院で写真による比較を用いて確認することも可能です。
ホワイトニング後の食事について
使用直後24時間以内は、カレー・コーヒー・赤ワインなどの着色性食品や、コーラ等の酸性飲料、喫煙を控えると安全です。色の濃い食べ物や飲み物は特に30分~1時間は控えるようにしましょう。
おすすめの飲食物 | 白米、食パン、ホワイトシチュー、チーズ、牛乳、白ワインなど |
---|---|
避けてほしい飲食物 | カレー、ミートソース、チョコレート、赤ワイン、コーヒー、紅茶など |
リスク・副作用について
通常のホワイトニングと同様に、一時的な疼痛・冷水痛・しみ・色むらの可能性があります。被せ物や詰め物は白くならずに色調不調和が残ることがあります。症状が出た場合は中止・連絡し、再開の是非は歯科医師の指示に従います。
禁忌症も通常のホワイトニング同様、無カタラーゼ症、妊娠・授乳期、小児、光線過敏症、気管支喘息など呼吸器疾患が挙げられます。大きなう蝕や広範囲の修復歯、重症のテトラサイクリン変色(F3–F4)、形成不全など実質欠損歯は不適です。
治療の流れと使用方法

ホワイトニング治療の流れ
一度当院まで来院していただき、ジェルパック使用前に口腔内のクリーニングをします。その後、ジェルパックの使用方法・注意事項のご説明を聞いていただき、自宅で使用するために必要な箱数購入して頂きます。
使用方法
- 歯を清掃し水分を拭取します。
- 上顎・下顎の歯面にシートを貼付します。シートの長さは歯の大きさによりますが、左右とも前から数えて4~5番目の歯までになります。
- 指で軽く圧接し、歯間部は爪などで圧接して密着させます。
- 装着時間は1日1回90分使用します。所定時間後に外し、うがい・清掃します。
※知覚過敏は発現しにくいですが、不安であればジェルパック使用前に「知覚過敏用歯磨剤」による歯磨きをしておくことをオススメします。
治療イメージ
